みのりのある話

みのりのある話

\着物が大好きでお出掛けも大好きな私“あさがお“が時々つぶやきます/

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①『美濃市あかりアート展』の話

②『紫式部の頃の旅姿』の話

③『柘榴ーざくろー』の話

④『蔵珍窯見学会』のお誘いの話

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今日もこのページを覗いてくださりありがとうございます。あさがおです。

急に寒くなってきましたね。皆様つつがなくお過ごしでしょうか?

寒さに負けず着物姿で気分を上げて、どんどん外へ出かけて行きたいと思っています。

今回は久しぶりの夫とのデートのお話から。。。

1.『美濃市あかりアート展』の話

先日、久しぶりに夫と2人で『あかりアート展』に行ってきました。
え?
夫と2人が久しぶりなのか?
あかりアート展が久しぶりなのか?ですか?
どちらも久しぶりだったんですよぉ〜。夫とのデートは、前回がいつか思い出せません。灯アート展は15年ぶり位になります。
あかりアート展とは、美濃市観光協会が主催のイベントで、「うだつの上がる街並み」の活性化と再生化、そして「1300年の伝統を誇る美濃和紙」のブランド化を目的としているそうです。
「うだつの上がる街並み」に美濃和紙を使って作られた灯りのオブジェがズラ〜っと並びます。街中が様々な形の灯りのオブジェが光り並び街全体が輝いて見えます。その様子は、幻想的と言う言葉がピッタリ。そんな幻想的な世界に迷い込んでしまった様に感じるひと時が楽しめます。
また、一つひとつのオブジェが、作者の発想の豊かさを教えてくれ、可愛かったり、美しかったり、奇妙だったりと、街が美術館になった様でもあります。
ペットを題材にした作品も多く、可愛いワンちゃんも何匹かいましたよ。亀や金魚も。
「あかりアート館」に行くと、今年の大賞作品を始め、各受賞作品から歴代の受賞作品まで拝見することが出来ます。

街を散策しながら作品から視線を上げて周りを見てみると、いろんなコスプレの人達が沢山いました。刀などを持ちポーズを決めて写真撮影をしたりしています。お着物姿の方が3人ほど、モデルとなって何かの撮影をしていたり。。。着物姿の私も何かの撮影と思っていただけた様で、夫がカメラを構えると周りの方々が『モデルさんの撮影だから、ソコどいてあげて!』とか『邪魔しちゃダメよ』とかって声が聞こえてきます。周りから人がさぁ〜っと引き、ベストポジションで撮りやすくなりました。
ありがたい事です。


中には、写真撮って良いですか?なんて声を掛けて下さる方も居て、いつものことながら着物だと何処に行っても直ぐにいろんな方々とお話ができる様になりすね。フランスから観光にいらした方にも写真を撮っていただきましたよ!フランス語で話しかけられた時は少し慌てましたが。。。

今回のお出掛けは、御伽の国に迷い込んだ様な楽しくて不思議な気分になったひと時でした。

2.『紫式部の頃の旅姿』の話

着付け教室でお稽古中に、今のNHK大河ドラマの衣装の話になりました。着付け教室に来て下さる方々は皆様お着物が大好きで、テレビを見ていても街を歩いていても、お着物姿の人が居ると目を奪われる方が多い様です。ドラマを見ていても着付けの仕方が気になり、内容が頭に入ってこない!と仰る方もいらっしゃいます。私もそうなので、お気持ち分かります。ドラマの内容を理解するために何度も見直すこともしばしば(笑)
今回のお喋りでは、部屋の中では着物が長く引き摺って居るのに外を歩く時にはちゃんとあげて居るけど、そんなに簡単に上げ下げ出来るのか?どうやってあげて居るのだろう?というお話から始まりました。
紫式部の時代は、貴族のお姫様方の正装は十二単衣ですよね。そして、光源氏や百人一首の歌などを読むと、女性はずっと家に閉じこもり、なかなか外にも出掛けない様な印象がありますよね。
でも実際には、山詣や寺詣等の旅をする事も多く、また親の勤務先が変わると、親について行き地方を巡る事もあった様です。
ドラマの中でも紫式部(まひろ)は父親について越前に行ったり、友達と寺詣に行ったりしていますよね!
また、宮中で務める女官達も仕える方が出産の時には里帰り分娩となりますし、その方の寺詣のお付き添いや、当時は火事が多かったのでその度に住まいが変わるので移動したり、館の外に出ることも結構多かった様です。勿論、籠や輿に乗る事も有ったでしょうけど(紫式部日記には出産が終わり宮中に帰る時には何台もの籠が用意され、女官は順に籠に乗って戻ったと書かれています)歩く事も多く有った様です。
そんな時には着物を引き摺って歩くわけにはいかないので、裾(すそ)をちょっと折りたたむようにして帯のところに挟んで引きずる事なく歩ける様にしていました。この着方を壺折(つぼおり)と言います
女性が顔を見せるのははしたないと考えられていたので、頭には『市女笠』(いちめがさ)と呼ばれる笠を被り、その笠の縁には『枲垂衣』(むしのたれぎぬ)がそう様に付けられており顔を隠していました。
着物を壺折し枲垂衣をつけた市女笠を被った姿を壺装束と言います。
そう言えば、ドラマの中でまひろがお友達と寺詣に行く時に、赤い腰紐くらいの幅の紐を肩にかけていたのを覚えていますか?アレは何だろうと思いませんでしたか?
私は不思議な紐だな!と思ったのですが、アレは懸帯(かけおび)と言って、参詣中の印だそうです。
紫式部の頃の着物の着方は、着付け教室で学ぶ着方とは大きく違います。教室での着方と今の若い方々の着方や小物の選び方も、違う処は多いですね。
時代と共に着物姿も変化します。我々昭和の着方と令和の着方が違っても当然ですよね。その時代に合わせた着物の着方に変化して行くのは、楽しさでもあると思います。変化しながらも、この時代に合わせた民族衣装として着物を残して行きたいですね。

3.『柘榴ーざくろー』の話

着物の世界では11月の花木には椿、柿、柘榴(ざくろ)などが有ります。椿は寒椿などもあるので、2月にも取り上げました。柿や柘榴は花ではなく実のなる季節ですね。
今回はチョット珍しい柘榴を取り上げてみましょう。
チョット珍しいと書きましたが、本当に珍しいでしょうか?
皆様、最近柘榴をご覧になりましたか?
同じ11月の花木として挙げられる柿はいかがでしょう?きっと、柿は多くの方がご覧になっていると思います。この秋、既に柿を味わったと言う方も多いのではないでしょうか?ご自宅やご近所に柿の木があり実が沢山ついているのをご覧になった方や、八百屋で柿が並んでいるのをご覧になった方は、きっと沢山いらっしゃるでしょう。
私も車を運転しているとあちこちでタワワに実った柿の木を見つけますし、スーパーでも立派な柿が並んでいるのを見ております。先日は知り合いからご自宅で採れたという柿をご馳走になったりもしました。
では、柘榴は?
スーパーでもなかなか見ないですよね?私の生活圏内のスーパーや八百屋を探して回りました。Yシズヤ、Gンキー、Vロー、Oクワ、Yの華市場、何処にもありません(涙)やっと今渡駅近くのロピアと言うスーパーで見つけました。
以前は『柘榴には女性ホルモンに似た物質が含ませており、生理不順や更年期障害に効果がある』とか言われて、柘榴の実も柘榴ジュースなんかも凄く人気が有った時期もあったのですがねぇ。
更に、柘榴は1つの柘榴の中に種子が多く入っている事から、子宝に恵まれる吉木とする国は多く、ヨーロッパでは子孫繁栄を願い王家の紋章に使われることも多く、東洋では花嫁の部屋の屏風や掛け軸等のモチーフに使われたりしていました。神話の中にもよく登場する果実で、ギリシャ神話では冥界の食べ物として登場しますし、仏教でも安産と育児の神様である鬼子母神が食べる話が有ります。実際に鬼子母神は左手に子供を抱き、右手には柘榴を持っています。
日本でもその考えは同じで、掛け軸などに描かれる事は勿論、庭木としても非常にポピュラーな果樹でした。
私の幼い時の家にも柘榴の木が有り、今頃の季節には毎年沢山の実を付けていました。塀によじ登っては実を取り、そのまま塀の上に座って小さな柘榴の粒を一粒ずつ摘んでは食べるのが下校後の楽しみでした。柘榴の実は熟する頃になるとパカッと割れて中の粒(種子)が見えます。綺麗な赤い果肉がまるでルビーの様で、宝石箱を開いた様に見えるんです。
春には鮮やかなオレンジの可愛い花が咲きます。食べる楽しみだけでなく見る楽しみも味わえる一年に2度も嬉しい果樹だと思います。
もう一つ私事を書かせて頂くと…
我が姑は油絵を描くのが趣味なのですが、私が嫁入りして初めて下さった絵が柘榴の絵でした。暫く寝室に飾っていましたが、残念ながら子供は1人しか授かりませんでした。今は和室に飾っております。
柘榴は美容と健康にも良いのですよ!ビタミンB1、ビタミンC、カリウム、ナイアシン、クエン酸、エラグ酸など、お肌を美しく保ってくれたり、アンチエイジングに欠かせない栄養素が沢山含まれています。私は今後、子供を授かる事は無いですが、柘榴は必要かもしれません。
庭に一本植えても良いですね!
柘榴の花言葉は『優美』『子孫の守護、』『円熟した優雅さ』だそうです。益々、柘榴の木が欲しくなりました(笑)

 

4.『蔵珍窯見学会』のお誘いの話

以前にご紹介した 多治見のcafeZoho(カフェゾーホー)を覚えていらっしゃいますか?蔵珍窯という窯元さんが古民家を手に入れられ、一般の方々にその素敵な古民家を紹介してくれるために開店されたカフェです。

蔵珍窯さんは手仕事に拘った素敵な器づくりをされている窯元さんとして有名です。その手描きによる上絵付は多治見市の無形文化財に指定されています。月に一度見学会を開催なさっていて、器が出来上がっていく工程や、蔵珍窯さんならではのこだわりの上絵付についてなど、解説もしてくださいます。

その上、以前紹介させて頂いた美味しい珈琲とチーズケーキもご馳走してくださるという、なんとも嬉しい見学会です。

一見の価値ありです。ぜひご参加くださいませ!

 

*日時:12月14日(土)10時~11時半

*集合場所:蔵珍窯駐車場 9時45分にお集まりください

*料金:1000円

*ドレスコード

着物(きものを一人では着れない方は美のりがお手伝いいたします。文末をご確認ください)

*締め切り  12月7日

 

お申し込みはきもの処美のりまでお電話ください。℡0574-62-9248

ぜひ是非ご参加くださいませ。お会いできますのを楽しみに致しております。

(ご参加いただくにあたっての注意点等を文末に明記させていただきました。ご一読の上お申し込みください)

 

最後までお読みくださり ありがとうございました

今後も折に触れて発信していきたいと思っております。時々覗きに来てくだされば嬉しいです

ではまた!            あさがおでした

 

☆きもの処美のりのイベントにご参加くださる方へ

*最低遂行人数 4名様(人数に満たない場合は中止とさせて頂きます。既にお申し込みの方にはをお電話にてその旨をお伝えいたします)

*最高遂行人数 10名様

*美のりからのサービス

・きものの着付け            無料

・ヘアセット(通常5,500円のところ)   3,300円

・メイク(通常5,500円のところ)     3,300円

・きものレンタル(小紋)         6,600円

・浴衣レンタル              3,300円

*遅刻・キャンセルをなさる場合は、きもの処美のり(0574-62-9248)までご連絡ください(10時~19時)

*当日のイベント中に、他のお客様への個人情報の聞き取り、勧誘はおやめください

 

岐阜県可児市・多治見市・土岐市・瑞浪市・恵那市・中津川市・美濃加茂市・関市・各務原市・岐阜市・美濃市・八百津町・川辺町・御嵩町・富加町・七宗町・白川町・坂祝町・愛知県犬山市・扶桑町をはじめとした、岐阜県・愛知県の皆様に、素敵なお着物ライフをご提案させていただいております。

 

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